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誘拐事件以降に奈良にできそうな変な条例
Excite エキサイト : 社会ニュース

奈良市の小学1年生誘拐殺害事件があって1ヶ月を過ぎた。この事件は、メールを使った今までとは違うタイプの事件とも言える。携帯電話の基地局周辺でメールを打つ犯人らしき姿やら、いろいろな情報が飛び交っている。

そこに、「不審な声かけに罰則」をするという条例が奈良県などで検討されているようだ。
どこからどこまでが不審で、どこからどこまでが不審でないのか。とても判断が難しい。例えば、幼稚園の園児を見て、ほほえましく感じて「可愛らしい」と感じて、声をかけるのも不審になるかも知れない。迷子の子どもを見て、「おうちはどこ?」「お母さんは?」と尋ねるのも不審になるかも知れない。この条例の本質的な問題は何なんだろうか。「声かけを減らして犯罪を減らす」、というものであるのなら、一見すると問題を解決へと向けているのかも知れない。しかし、地域の人が、「おはよう」「お帰り」「いってらっしゃい」「こんにちは」「今日は寒いなぁ」なんていう声かけを子どもたちにしていく方が、子どもたちも安心するように感じる。

子どものうちは、家族がメインとなった社会活動が行われる。そして、小学校に入学すると学校という社会ができる。一方で、子どもたちが住む地域の社会、という部分は、この事件があって以来、「不審のたまもの」になりつつある気がする。本当は、地域の人との密着も大切なはずが、不審な人とは話すな、ということで、子どもはそれを信じ込んで地域へのシャッターを閉じきってしまうコトになる。学校と家族だけの社会では子どもは伸びない。地域のおっちゃんやおばちゃん、兄ちゃんや姉ちゃんなど、家以外の人とのコミュニケーションを培うことで子どもは伸びていくように思う。地域の人が怪しいんだからしかたない、という声も、否めないが、でも、ここは地域を信じて子どもを守る、ということが大切のような気持ちがする。

不審「声かけ」条例。なんか本末転倒のような気がする。
警察のパトロールも必要と思う。警察がパトカーに乗って低速でうろうろするのなら、警官が1人1人自転車などで地域を見て回った方が、効率よい気がするのは私だけだろうか。
by thinking_reeds | 2004-12-18 16:07 | 雑記