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本当の学力って何?
<学力テスト>「好成績」戸惑う文科省 なぜ、上向いたのか

文科省が行った学力テストのデータが、文科省が出した仮説よりもテストの結果がよかった、というニュース。

新課程の特徴はゆとりをもった教育、生きる力を引き出すための教育と言ってもいいかも知れない。

このニュースを受けて、私が感じたこと。
1.文部科学省は、先にOECDやIEAが行った学力テストの結果が芳しくないことを「ゆとり教育が悪い」としてしまっている。しかし学力テストの結果に対する仮説とそれを十分に検証していなかった可能性が高い印象を受ける。
 (オイ、文部科学省の人間も学力低下かぃ? 学力が低下しているのは中山文科省大臣だけにしてくれ)

2.中山氏が先だってのタウンミーティングにて、中学生に対し現教育課程について謝ったとう背景がある。一方で、中山氏の言葉を聞いていると、彼自身の言葉でない印象を受ける。つまり自分の意見として、キチンと述べられていない、という感じ。テレビではいつも目は泳いでいるし、確固たる意見として述べられてない。

3.学力低下とは、いったい何を指すのか。学力とはどういったモノを指すのか。明確化されていない。
テストで点を取ることだけが学力じゃないはず。多様化した「学力」を考える時期に来ているのだから、ここでテストの点を取ることができる「教育」から脱却する必要があるはず。
マスコミの報道に文部科学省が翻弄されている感じがするのだが・・・。

4.そもそも、現場の教員がゆとり教育を掲げた背景を十分理解のないままハナシを進めて来たのでは?
だから、学校現場と文部科学省との温度差があるのでは? そもそも詰め込み教育で育った教員たちにとっては、新しい価値観を生み出すための教育を咀嚼できずにいるのでは?

5.そもそも、文部科学省の中でも理解が至ってないのでは?
寺脇氏時代の背景をしっかりと理解していないのでは?

現行課程では、「応用力が弱い」とマスコミで報道されている。
でも、本当のところ、基本ができていないと、応用の力をつけるのはムズカシイと思う。
興味関心を持たせることで、学ぶ意欲は高まる。そこから応用力はつくものと私は思っている。つまり、応用力が無い、ということは、「興味関心を広げることができない環境にある」というのも1つの理由と思う。これは、教員・保護者などが、興味関心を持たせる発火点を作ってやることが大切だろう。
うーん。とすれば、やっぱり教員がついてこれてないのでは? あくまで仮説ですけど。
by thinking_reeds | 2005-04-23 14:01 | 教育・お勉強