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能力給・実力主義の裏側
JR西日本、過酷な労務管理の実態

JR西日本の労務管理の問題についての記事。

最近はどこの企業でも能力給・実力主義という名目で「稼いだモノ勝ち」の評価が行われている。もちろん、まっとうな評価がされているところもあるだろう。
ある程度までは社員同士が切磋琢磨して相乗効果が期待できるが、それ以上になると逆効果が現われてくるように思う。

逆効果? それは周りを意識しすぎること、それによって己を忘れてしまう傾向にあること、そして周りを気遣う余裕がなくなり自分さえよかれ、という形になってしまう。そしてギスギスした職場のできあがり。

これは自分がつとめている企業でもこのようなことがある。周囲の友人の話を聞いていても同じようなことがあるみたい。能力主義という名の過酷な競争によって、本当にいい味を出して仕事をしている人が埋もれてしまう。力尽きてしまう。そして、上司に媚びを売ったり、上手く自分を見せる人だけが目立ち評価される。制度を傍観しているとこんな感じに見える。

日本社会に本当に「実力主義・能力主義」って必要なのかな?

JR西日本だけに限らず、おびえながら仕事をするのはおかしな話。
事故を起こしたJR西日本については、それ以上の問題があると思う。でも、日本の根底によかれと思って導入した「実力主義・能力主義」にも問題があるような気がする。

この事故については、労務問題、企業思想、コンプライアンス、ES、色々な要素がある。
その一部として、今の日本が抱える問題をもベースに持っているように思う。
欧米を倣え。ということをよく聞くが、日本の風土にキチンと合うモノだけを倣いたい。
by thinking_reeds | 2005-04-30 12:47 | 雑記