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ドリ、虹の橋をわたる
なんとなく、今日は朝から気が進まない日だった。
体調が悪いわけでもないのに、けだるい感じ。
仕事を休もうかと幾度も考えた。
なんだか、実家に帰りたくてしかたなかったのだ。

会議中に家族からメール。
やっぱりな、休みたかったのはこういうコトだったのかも知れない。
ドリが虹の橋を渡ったのだ。
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ちょうど、11月で推定10歳。何せ、震災の遺児だから生まれも育ちもわからない。
おそらく豊中生まれ。もう少ししたら、保健所に連れて行かれるというところで、彼はウチに来た。父の即決だったみたい。

前に飼っていたポコが虹の橋を渡って、半年もしないうちにウチに来て、笑いの絶えない状況にしてくれた。来た当初は口の周りが真っ黒。そこで泥棒→Doribowとなった。

論文で煮詰まってたら、ドリのところに行ってた。ちょうど階段の下に彼は陣取っていた。部屋に上がったら上がったで、勝手にMacintoshを起動させたり色々やってくれていた。
先見の明があったようで、就職活動の第一志望の会社のエントリーシートを咬みちぎったり、論文の上にうんPをしてくれたりした。そういうコトをされた会社は倒産・吸収合併・業績悪化などに追い込まれているし、その論文も結局よろしくなかった。一種の才能があったのかも知れない。しっぽのふり具合なんかで、『明日の占い』なんぞもやってもらっていた。

ドーナツが好きで、ミスタードーナツの箱を見たら暴れ狂うヘンなところもあった。おやつにドーナツを食べていた弟は、咬まれてしまったこともある。

落ち込んでいたら、黙って側についてくれていたり、ほんと、助けてもらった。
ジュヌとは仲良くなれなかったけど・・・。相変わらず意地悪を通して、彼は彼なりに満足したのかも。

9月の中旬に体調をこわして、2ヶ月弱。
あっという間だった。大型犬のシニアはガンで亡くなる確率が高いという。急激にやせ細っていった。極度の貧血で舌が白くなってるのに、愛想を振りまいてこっちを見たり。本当は、最後まで一緒にいたかったんだけど。

日曜日に、家を出る間際に、これが最後かも、と思ったのが本当になってしまった。
もっと早くに気づいてやっていれば、もっと早くに今の獣医さんに会っていれば、と悔やむことも多いけど、ゆっくり休んでね。また、庭中、まるで馬のように「パカラッパカラッ」と走り回って、近所のアイドルになってください。今度会うときは、水嫌いは克服しておいてね。その時には、ジュヌとも仲良くしてね。バーベキューをしたときには、内緒でお肉を落としてあげるから。
みんなを見守っていてね。またね。
by thinking_reeds | 2005-11-30 19:19 | お犬さま