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はてなの玉手箱:静電気体質って?
冬の風物詩、静電気、について。

いつもいつも参っております。
暗闇に青白い光が放たれることも。昔は特にクルマで。今はリモートで金属部分がないから、ファイヤー事件は無いけれど・・・。

乾燥が原因ですか。会社でよくバチッとくるのは、空気が乾燥してるんですか?
え? 心が乾燥?  あ、そう。

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はてなの玉手箱:静電気体質って?
 金属製のドアノブに触ったり、車のドアを開けようとした時、「パチッ」とくる静電気に不快な思いをすることが多い季節になった。「静電気体質」という言葉を聞くことがあるが、「体質」の違いによって、静電気をためやすい人とためにくい人がいるのだろうか。【石塚淳子】
 ◆素材の組み合わせも重要−−柔軟剤、防止スプレー活用を
 ◇衣類や靴など、総合的に影響
 「判断するだけの統計的なデータがないので分かりません」と話すのは、静電気学会会長の小田哲治・東京大教授。身につけている服の素材などが関係すると説明する。
 小田教授は、以前、企業から静電気に悩まされている従業員のことで相談を受けたことがあった。工場で働くその従業員の静電気について測定したところ、他の従業員より確かに多かったという。
 「体脂肪の量や汗のかき方などが静電気のたまりやすさに影響すると言われることもあるが、体質によって違いがあるかどうかを判断するだけのデータはありません。衣類や靴などが総合的に影響するのでしょう」と小田教授はいう。
 そもそも、静電気とは何だろう。
 物と物が触れ合うと、物を構成する原子の電子(マイナス)が移動し、どちらかがプラス、どちらかがマイナスを帯びる。これが静電気の正体。静電気がたまり、プラスを帯びたものとマイナスを帯びたものが近づくと、安定した状態に戻ろうとして電気が流れる。
 あの不快な「パチッ」とくるショックは、電気的に安定しようとして起こる放電なのだ。摩擦すれば触れ合う量が増え、静電気を多く帯びることになる。
 冬場、静電気がたまりやすいのは乾燥しているから。「物の表面は水分が付くと電気抵抗が下がり電気が流れやすくなります。反対に乾燥すると電気がたまりやすくなるのです」と小田教授。
 金属のドアノブや自動車のドアなどに触ると放電するため、金属に電気がたまっていると思いがちだが、「帯電しているのは人間のほうです」。不快な放電を防ぐためには、自分に静電気をためないようにすることが大事なのだ。
 衣類の素材の組み合わせによっても、静電気をためにくくすることができるという。アパレルメーカーの「ワールド」によると、繊維の種類によってプラスを帯びやすいものとマイナスを帯びやすいものがある=図。プラスに帯電しやすい素材とマイナスに帯電しやすい衣類を組み合わせると静電気が発生しやすくなる。
 たとえば、ポリエステルのブラウスを着た場合は、ナイロンのスカートより綿のスカートと組み合わせた方が、帯電しにくい。しかし、静電気は衣類だけの問題ではないので、加湿器を置いたり、観葉植物に水をやるなどして、湿度を上げることが大事だという。
 また、衣類を洗濯する際、柔軟仕上げ剤を使ったり、静電気防止スプレーを使うのもひとつの方法だ。
 「ライオン」のハウスホールド第1研究所副主席研究員、宮坂広夫さんによると、柔軟剤や静電気防止スプレーに使われている界面活性剤の分子には、水になじみやすい部分と油になじみやすい部分がある。繊維に吸着した界面活性剤の水になじみやすい部分が静電気を逃がし、油になじみやすい部分が潤滑油の役割を果たして、繊維同士の摩擦を防ぐ。
 ビニールも電気をためやすいため、靴底がビニールなら、静電気防止スプレーを使うのも効果があるという。
毎日新聞 2005年12月11日 東京朝刊
by thinking_reeds | 2005-12-13 00:05 | 雑記